笠間稲荷神社や陶芸美術館では四季折々に趣向をこらした催事が行われ、遠来の客で賑わう古都笠間。国道50号の赤い鳥居より西へ進むと、道の両側には古くからの石材店が並び、観光地とは異なる面が見られます。それは日本有数の石の町としての笠間の顔。道路端のあちらこちらに積まれた石の端材は、すべて笠間市稲田地区で採れた白御影石です。
稲田白御影石、通称「稲田石」は、茨城県笠間市稲田付近に産する黒雲母花崗岩。東西10キロ、南北5キロにわたって分布している白地に黒いごま塩状の御影石です。豊富な産出量があり、硬くて耐久性に優れた品質の良さ、首都圏に近い地の利が買われ、国会議事堂や東京駅、明治神宮や日本橋など、数々の重要文化財や国の建造物に採用されてきました。この稲田石の素晴らしさをあらためて発信し、端材利用の活路を推進、高級感溢れる資源を安価でご提供するのが「稲田石再生プロジェクト」です。
地区内の道路や空き地に積まれた端材は、実は測り知れない価値を秘めた宝の山。何十年と風雨にさらされていても、酸に強い稲田石の品質は変わりません。床材、壁材、敷石、造作物などに用いれば、重厚で風格ある空間を生み出す力があり、土木・建築、あらゆるシーンで活用することが可能です。
当プロジェクトはこの稲田石の再生をきっかけに、地域の人と経済の活性化を目的としています。笠間の路傍の石は眠れる宝。高級国産自然石をお求めやすくご利用いただけます。汎用性の高い価値ある資源をよみがえらせ、新たな命を吹き込みましょう。使用目的に応じた石材加工のご相談も承ります。どうぞお気軽にお問い合わせください。